喜界島における「シマ」とは?
シマとは、奄美・沖縄の島々で語る集落の意味であり、そのシマの境界は、奄美大島のように山々の重なる島では、生活空間を取り囲む山が他シマや異界とを分かち、神々の宿り訪れる小宇宙となって語られる。しかし、山の無い喜界島はひとつの道だけが境界を示し、シマジマは陸にひとまとまりの居住空間を点在させる。その開放された風景の中にも空や海とともに異界は潜んでいる。またシマの中には隣ジマのとの間に石垣を築いたり、石ナゲレー(石合戦)をした事が語られ、他シマからの嫁入りが行われるようになると、シマ入りには日常の道とは異なる道が使われた事が語られる。
【引用:琉球の伝承文化を歩く】 |
南海日日新聞掲載分
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(其之29)
【その3】
グロッキー(泥酔)の由来
お酒を飲んでベロンベロンに酔っ払い、ぶっ倒れる事を「グロッキー」と呼びます。
昔、水割りのラムの事をグロッグと呼んでおり、それを飲みすぎた様子を指すのがグロッキーです。当時、ラムはあくまでも製糖産業の副産物という位置であり、場合によっては糖蜜を絞った粕を発酵させて造っていたこともあり、安価で手に入れやすく、味もやや甘かったので酔っ払いやすいお酒でした。
1740年代、英国海軍にエドワード・バーノンという名の提督が居ました。彼のあだ名はグログラムのコートを着ていた事から、オールドグロッグと呼ばれていました。当時、航海中の栄養補給としてラムが支給されていましたが、前述したとおり、ラムはとにかく酔っ払いやすく、水兵の間で乱闘が絶えませんでした。そこでバーノン提督はラムを水で割って飲むように指示しましたが、当然、水兵には不評で、この飲み方は提督のあだ名を取って「グロッキー」と呼ばれるようになり、そのうち泥酔した様をグロッキーと呼ぶようになりました。
ちなみに現在グロッグは、ラムやワインに砂糖を混ぜ、お湯割りにして飲む事を指します。 |
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